エアコンのドレン水の排出に使用するドレンホース。可とう性に優れているので非常に使い勝手の良いホースですが、巻き癖のあるドレンホースを成り行きに垂らしてしまうと末端が跳ね上がり美観が損なわれる上に、風の影響を受けてドレン水が飛散したり逆流します。本稿では、設置架台のキャクを活かしてドレン配管を美しく仕上げる方法をご紹介いたします。

※この記事は2022年5月6日に公開した記事ですが、修正を加え2022年5月13日に再度公開しました。

「キャク部」を活用してドレンホースを固定

例えば、設置台（品番：LC-360N）は、巻き癖のあるドレンホースの末端を跳ね上がらないようにするために、室外機と設置台の間にドレンホースを通すスペースが設けられています。（図1）この部材は最も安く室外機を据え付け、最もカンタンにドレンホースの末端を収めるので覚えておきましょう。しかし、この程度の対策では、風によるドレン水の飛散こそ押さえられますが、美観が悪い上、設置場所によってはドレンホースに直射日光が照射することになりかねないため紫外線対策を施さなければなりません。本稿でオススメしたいのは、日晴金属製の室外機設置架台「クーラーキャッチャー」のキャク部の長穴を利用して風や紫外線劣化からドレンホースを守る設置方法です。

まずは設置台を設置架台に変える

室外機の周りでドレンホースを気にならないように施工する上で最初にやっておきたいのが、設置台の見直しです。通常はプラロックやスライドベースを検討することが一般的になっています。ただし、それではドレンホースの末端は露出して成り行きになってしまいます。大切なユーザーにご満足いただくために、設置方法を見直してみましょう。

架台のキャク部がドレンホースを隠し守る

今や室外機設置架台は、増え続けるヒートポンプを効率よく設置するための必須アイテム。続々と新商品が発売されているので、普段からラインナップを確認しておきましょう。できれば業界最大の商品ラインナップを誇る日晴金属の室外機設置架台「クーラーキャッチャー」シリーズを採用していれば安心です。

「クーラーキャッチャー」シリーズなら、キャク部に打ち抜かれているボルト固定用の長穴を利用して結束バンド（屋外用）でドレンホースを固定することができます。（図2）ドレン水を一定の場所に流すことができるので、ドレンラインで導くことも可能になります。

キャク部の裏側に沿わせれば、風や紫外線の影響を受けにくくなり、ユーザーの視界にも入りません。また、粉体塗装品であれば、キャク部の表側であってもドレンホースと架台の色がマッチして存在感を限りなく排除できます。

ドレンホース隠し設置に役立つ平地置用の架台5選

日晴金属の平地置用架台はワンタッチフレーム式だから組み立てが超カンタン！もちろん、各キャク部は独立しているので4本それぞれ高さを微調整して水平を取ったり段差を吸収したりするのもお手の物です。

高さ約100から300で調整できる平地用架台

品　番	室外機取付幅	室外機取付奥行	D	W	H
C-NG-S	300～650	140～320	374	770	118～318
C-NG	300～700	160～340	394	814	118～318
C-NG-L	400～800	200～380	434	914	118～318

高さ約350から500の間で調整できる平地高置用架台

品　番	室外機取付幅	室外機取付奥行	D	W	H
C-NG5	300～700	160～340	394	814	364～504
C-NG5-L	400～800	200～380	434	914	364～504

防虫対策には「防虫ドレンキャップ」

ドレンホースを室外機に固定して跳ね上がり対策を行ったら、防虫対策も行いましょう。ドレン配管は、虫や小動物には絶好の隠れ家ですので「防虫ドレンキャップ」をつけて、室内に防虫が入らないよう対策を行ってください。

品　番	適合ドレンホース
DC-1416	φ14・φ16

まとめ

巻き癖のあるドレンホースをエアコンダクトカバーからそのまま垂れ流した場合、風の影響でドレン水が飛散する上、紫外線をもろに浴びて劣化のスピードを速めます。ドレンホースが紫外線劣化によってひび割れた場合、漏水や虫の侵入によるトラブルに発展する恐れがあります。また、ボロボロになった姿は美観上もよくありません。その点、日晴金属の室外機設置架台「クーラーキャッチャー」シリーズなら、キャク部に長穴がついていますので、ドレンホースをキャク部に沿わせてから結束バンド（屋外用）でしっかり固定しキレイに隠すことができます。