衣類乾燥機の施工時は、洗濯機の排水ホースも交換しましょう!
温水温度で排水ホースの劣化に違い
洗濯機の排水管は、腐食の恐れが無く柔軟性に富み軽量であることから、蛇腹形状の合成樹脂製ホースが主流です。しかし、最近の洗濯機は、国産であっても温水温度を60℃まで上げられるようになったため、排水ホースの劣化スピードが速くなっています。特に除菌効果を求めて衣類乾燥機を手に入れられたユーザーは、タオル類を温水温度60℃の除菌コースで洗濯する傾向にあるからなおさらです。
ホースが濡れていたら交換のサイン
「洗濯機の下が濡れている」。ユーザーからコールは、既に漏水している状態であることが一般的です。そうなる前に確認したいのが排水ホース表面の濡れ具合。少しでも濡れていたら、後に亀裂が発生し漏水しますので交換してください。
弊社が提案したいのは、目視で痛んでいれば交換のサインと判断することです。事実、排水ホースの中は糸くずや洗剤カスがたくさん詰まっています。これが排水不良や汚臭の元になり、ユーザーの不満につながらないとも限らないからです。
スタンダードタイプと伸縮式の違いを確認
安価なスタンダードタイプの「洗濯機用排水ホース(品番:436-151)」と伸縮式の「洗濯機用排水ホース(伸縮式)(品番:436-150)」は、それぞれ現場に合うホースを選定することで排水ホースに負担をかけることなく長期間使用していただくことができます。
安価なスタンダードタイプ「洗濯機用排水ホース(品番:436-151)」
ロングセラー商品の「洗濯機用排水ホース(品番:436-151)」は、安価ながらしっかり作られています。しかし、洗濯機の排水口と洗濯機排水トラップや洗濯機パン排水トラップの位置が近い現場では、排水ホースが長すぎて曲げ部が多くなります。曲げ部の外周部は亀裂が入りやすく、内部には糸くずや洗剤カスが詰まりやすくなるため、ユーザーによる清掃頻度が低い場合は劣化が進み漏水するまでの期間が早まる恐れがある点に注意が必要です。
品番 | 内径 | 全長 |
436-151 | 30.5 | 860 |
ホースを余らせない伸縮機能を活用「洗濯機用排水ホース(伸縮式)(品番:436-150)」
「洗濯機用排水ホース(伸縮式)(品番:436-150)」は、330~480mmの伸縮が可能な排水ホースです。ホースの長さを現場に合わせて調整すれば、ホースを余らせることなく曲げ部の数を減らせるので、ホースの劣化による破損や内部の詰まりの心配がありません。また、ホースが余らないことで見た目もスッキリ!ホコリが溜まりにくくなりますのでユーザー満足度の向上が期待できます。
品番 | 内径 | 全長 |
436-150 | 30 | 330~840 |
まとめ
衣類乾燥機を取付けて間もなく洗濯機周りでトラブルが発生すると、ユーザーの信頼を損ねる恐れがあります。特に除菌ニーズが高いユーザーの場合、洗濯時の温水温度が高くなるため洗濯ホースの劣化が早まる傾向があります。発見が遅れがちな排水ホースの交換時期は、ホース表面が濡れている時と言われますが、目視で汚れていれば即交換して差し上げましょう。ベストパーツOnlineのオススメは、曲げ部の数を減らして劣化を抑制する伸縮式の「洗濯機用排水ホース(伸縮式)(品番:436-150)」です。
永井達也
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