真夏でも熱交換効率を引き上げる。エアコン室外機用の日除け屋根
※この記事は2020年8月18日に公開した記事ですが、校正し直し2022年7月12日に再度公開しました。
室外機の環境を整えて性能を最大限まで引き出す
室外機が直射日光を浴び続けると、周辺温度が高くなって室内から熱を排出しにくくなり、多くの電力を消費します。これにより、室内が中々涼しくならない、今までより時間がかかっていて故障したのではないかとユーザーからの指摘に繋がります。エアコンの取付台数が増えてくるなか、室外機を北側だけに設置することが難しくなり、やむを得ず室外機が1日中直射日光を浴びる位置に設置されている現場を多く目にします。そのような場合は、後付けできる「日除け屋根」を使用してエアコン本来の性能を最大限引き出しましょう。
直射日光を避けるための「日除け屋根」
コスト競争力に優る耐候性樹脂製の「日除け屋根(品番:C-TP4)」
フード部分に耐候性樹脂を採用してコストを抑えた「日除け屋根(品番:C-TP4)」は、室外機上部をはさんで固定します。取付は付属の室外機側面の天板ネジを利用して、付属のステーを固定するカンタン施工です。ネジ穴が合わない場合は、室外機に穴を開けて固定してください。室外機に「日除け屋根」を固定したら、付属のワイヤーを室外機据付架台のアンカーなどに巻き付けて強風によるあおりの対策を行ってください。
品番 | 室外機有効寸法 | 幅 | 奥行 | 重量 | |
取付幅 | 奥行 | ||||
C-TP4 | 640~880 | 150~220 | 934 | 405 | 4.1㎏ |
ZAM鋼板で耐食性が高い「日除け屋根(品番:C-TPJ2)」
フード部分まで全てZAM鋼板で仕上げている「日除け屋根 (品番:C-TPJ2)」は、耐食性が高く塩害地でも腐食しにくいという特徴があります。取付方法は、「日除け屋根(品番:C-TP4)」と同様、室外機上部をはさんで固定します。
品番 | 室外機有効寸法 | 幅 | 奥行 | 重量 | |
取付幅 | 奥行 | ||||
C-TPJ2 | 640~880 | 150~220 | 906 | 404 | 5.5㎏ |
夏場は日照り、冬場は積雪から室外機を守る「防雪・日除け屋根」
アルミ製でエクステリアに馴染む「防雪・日除け屋根 K-KCシリーズ」
エクステリアに多いアルミニウム合金製の「防雪・日除け屋根 K-KCシリーズ」は、軽くて丈夫なうえに、外壁に馴染みやすいアーバングレーを使用しているので美観も抜群です。取付は室外機側面の天板ネジを外し、共締めするだけのカンタン施工です。なお、天板ネジで共締めできない、または本数が足りない場合は付属のφ4ドリルねじで穴あけ後に付属のタッピンねじで取り付けてください。
品番 | 室外機有効寸法 | 幅 | 奥行 | 積雪耐荷重 | |
取付幅 | 奥行 | ||||
K-KC4G | 50~800 | 293 | 840 | 357 | 60㎏/㎡ |
K-KC5G | 50~850 | 365 | 890 | 432 |
積雪耐荷重200kg/m²の強度に優る「防雪・日除け屋根 AH-NTシリーズ」
「防雪・日除け屋根 AH-NTシリーズ」は、ステンレス製(SUS304)で耐食性に優るモデルです。加えて、積雪耐荷重100~200kg/m²で屋根の傾斜角は30°もありますので、積雪地帯にオススメしたい商品です。取付は付属のタッピングビス(SUS304)で行えるカンタン施工です。
品番 | 室外機有効寸法 | W | D | 積雪耐荷重 | |
取付幅 | 奥行 | ||||
AH-NTS | 540~880 | 320 | 900 | 320 | 100㎏/㎡ |
AH-NT3 | 770~930 | 440 | 950 | 440 | 200㎏/㎡ |
まとめ
室内が中々涼しくならない、時間がかかるといったユーザーからの指摘は、室外機が強烈な直射日光を浴び続けることにより、室外機周辺の温度が高くなっていることも原因のひとつです。そもそも直射日光を避けることが第一ですが、各家庭へのエアコン設置台数が増えているなか、やむを得ず南側や東側に設置せざるを得ない現場もあると思います。そんなときは、後付けできる「日除け屋根」を使用して、エアコン本来の能力を最大限引き出しましょう。
佐々木瞭
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