空調機の屋外ドレン勾配を思い通りに調整できる「平面自在コーナー」
※この記事は2020年8月17日に公開した記事ですが、校正し直し2022年3月15に再度公開しました。
ドレン水の道をデザインする
これまであまり意識してこなかったルームエアコンのドレン勾配。昨今、室外機設置スペースが最小化できると人気のマルチエアコンは、室外機1台で最大5台の室内機が運転できるようになりました。こうなると、各室内機から1台の室外機に向けて冷媒管やドレン配管を集める必要があります。もちろん、一般的なルームエアコンであっても、狭小住宅の場合は室外機を一カ所に集めざるを得ません。新築時は隠ぺい配管で施工するケースもありますが、買換えやリフォームの場合は屋外配管が現実的な選択肢。その場合、問題になるのがドレン排水の勾配角度調整です。
勾配を1/100に近づけられる「平面自在コーナー」
室外機の設置位置を分散したり、成り行きで調整してきた空調機のドレン勾配も、室内機の台数が多くなると容易ではありません。従来からあるコーナー平面90°やコーナー平面45°、そしてフリーコーナーは、障害物を避けるためのパーツです。その点、「平面自在コーナー」は、カンタンに5°刻みでドレン勾配調整ができるうえ、とても美しく仕上げられる便利なアイテムです。
45°~90°の間で5°刻みで勾配を調整
角度調整はとてもカンタン。まず、図1の左上ベース部を設置したい壁面にビス固定します。次に図1の右下のベース部を動かし任意の角度に合わせます。動かすと5°毎に刻印された位置でカチッカチッとクリック感が得られます。角度が決まったら右下のベースも壁面にビスで固定するだけです。
仮止めビス付でカバーもカンタン
ベースとカバーを固定するために付属しているビスは、施工中に落下して紛失することがない様、仮止めされています。図2のようにひっくり返しても脱落しません。ただし、SD100用と、LD90用はビスは仮止めされておらず、付属品として付いてきますのでご注意ください。
ラインナップ
スリムダクトSD77 平面自在コーナー
品番 | 色 |
SKS-77/IV | アイボリー |
SKS-77/G | グレー |
SKS-77/B | ブラウン |
SKS-77/K | ブラック |
SKS-77/W | ホワイト |
スリムダクトSD100 平面自在コーナー
品番 | 色 |
SKS-100/IV | アイボリー |
SKS-100/W | ホワイト |
スリムダクトLD70 平面自在コーナー
品番 | 色 |
LDKS-70/IV | アイボリー |
LDKS-70/G | グレー |
LDKS-70/B | ブラウン |
LDKS-70/K | ブラック |
LDKS-70/W | ホワイト |
スリムダクトLD90 平面自在コーナー
品番 | 色 |
LDKS-90/IV | アイボリー |
LDKS-90/G | グレー |
LDKS-90/B | ブラウン |
LDKS-90/K | ブラック |
LDKS-90/W | ホワイト |
まとめ
エアコンの配管化粧カバーは、設置場所によっては窓や換気フードを避ける必要が生じたり、ユーザーの希望で室外機の設置位置を変更するなどで、横引きが発生します。今までは、室外機の設置位置を変えたり、成り行きでドレン勾配を調整してきましたが、室外機を1カ所にまとめる現場が増えている今、しっかりとドレン勾配を確保する必要があります。その点、「平面自在コーナー」を用いれば、45°~90°の間で5°刻みで勾配調整ができるうえ、とても美しく仕上げられるのでオススメです。
佐々木瞭
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